だったんかいきょうをわたっていく

好きなこと、おもいだしたい、暖かくなりたい

読書メモ1

ベンヤミンはよくわからなかった。でも過去を生きるっていうのが枕草子であるなって思った、ボードレールのダンディがよくわからないけど、好きだったものが繋がっていって嬉しい、やっぱりなんか、手触りとか大事だよね、あとプルーストを見てみたいかもしれない

ジンメルの重要性はなんかわかった気がする、とはいえじゃあどんなふうに?と言われるとさっぱりである。まとめられる気もしないので、またこれも関連書籍をあたるべきだろう。

ギリギリまだついて行けている感じがある、この粘り強さは、少しずつ身についたものだ、尊べ。

昨日、雨はコーラが飲めない。も久しぶりに読んだ。昔よりもわかる、昔はつまらなかった。でも、たとえば、音楽に関すること、英語に関すること、明らかに昔より楽しい。少し歳のいった孤独も。「今あなたが私のことがわからないなら、これからも絶対に絶対に絶対にわかるはずがない」っていう歌詞、いいね。雨って名前ついた生き物愛したくなった。なんだか、やっぱり江國香織は好き。なんというか、変な小細工みたいなものを感じなくて好きだなと思った。特別に難しい言葉を使わないし、やわらかく言葉がするりと入ってくる。そもそもSNSをやっていないって時点で信用できすぎる。わからない、緻密な計算はあるだろうけど、それが計算とはわからない体質なんだと思う、自分が。メタな批判を繰り広げる、下心ある読みを躱されていつも心地よく浸ってのめり込んでいる。他の作家に対して、同じような気持ちを持つことはとても難しいことに感じる。自分には彼女しかいないって思う。なんでだろう。わからない。

昨日は歌舞伎町に行って、警察官の仕事を眺めていた。駐禁とってるだけだよってホストに言われたけど、生まれて初めてみるものだから存分に一挙手一投足を興味を持ってみていた。道路の幅を測っているのはなんだったんだろう。戻ってきた人間たちの気まずそうな様子とか、あまり気にしていない様子とか、それもみられておもしろかった。そういう姿の人間はあまり目にすることがないから。歌舞伎町タワーにも行ってきた。悪趣味だと思った。人の自死を自分の作品に繋げて自分の作品の価値づけに使っているところが好かなかった。芸術家ならば、むしろ誰かも知れないその生を掬い上げて墓標を立てなさいよ。全員気まずくさせなさいよ。気色が悪い。

最近日記を書いていない。書くためにインクを探したい。

あとは、私はまだ慣れない、なんでもない謎の女になることに(彼にとっては、別れたのになぜかまだ家に居座る女、彼の友達に言わせれば怖い女だそうだ!)どうしようもない不安を覚える。彼が彼の友人に何を言って欲しかったか、彼女とよりを戻したって言ってくれなかったことに不安と怒りを覚えたあたりに、なんとも自分のどうしようもない、イデオロギーに染まった感じがあって、それが不快だった。彼にとっても、まだ居座っている女だと言われたことが悲しかった。彼となら新しいイデオロジカルでは無い関係を作ることができると思っていた自分が悲しかった。彼は常に無神経なのであまり深くは考えていないだろうが。でも私が将来書くのであればとても良い切り口を痛みとともに記憶できたから、それで良いと思っている。

今日はこれでおしまい。